サイテーションとは、自社について他サイトやSNSなどで紹介してもらうことを言い、MEOにおいて上位表示を目指すための重要な指標となっています。そこで今回はサイテーションとは何か、またサイテーションを獲得するためのポイントなどについて詳しく紹介します。
MEO対策会社
サイテーションとは?
サイテーション(citation)は日本語に訳すと「引用・言及」という意味の言葉です。MEO・SEOにおいてはWebサイトなどで、自社や自社の商品名、サイト名、店舗名、ブランド名について引用もしくは言及されることを意味します。
ちなみにMEOとはGoogle Mapで自社・自店舗を上位表示させるための対策、SEOとはGoogleなどの検索サイトで自社・自店舗を上位表示させるための対策のことです。また上記の情報も含め、以下の情報について引用・言及されると、サイテーションとしてGoogleに認識されます。
・会社名(サイト名・ブランド名・店舗名・サービス名なども可)
・住所
・電話番号
・リンクが無いテキスト状のURL
サイテーションと被リンクの違い
被リンクとは、Webサイト上にあるテキストやURLをクリックすると、そのテキストに関するサイトやURL先のサイトへ移動できることで、外部リンクとも呼ばれています。サイテーションとの大きな違いはリンクがあるか無いか、ということです。
例えばこのサイトを運営する会社の情報を被リンクとサイテーションで表してみます。
【被リンク】
運営会社:富山工房
サイト名(URL):MEO仲人(https://m.sns-nakodo.com/)
住所:富山県下新川郡朝日町平柳896-1
電話番号:0120-302-569
【サイテーション】
運営会社:富山工房
サイト名(URL):MEO仲人(https://toyama-hp.com/)
住所:富山県下新川郡朝日町平柳896-1
電話番号:0120-302-569
外部リンクはカーソルを合わせクリックをすると、別のサイトやページへと移動します。しかしサイテーションではリンクが必要がないため、SNSや口コミサイトなどを利用すればより簡単に獲得することが可能です。
サイテーションは上位表示に不可欠
MEO・SEOの順位を決める重要な要素の1つに「知名度」があります。これを判断する基準としてSEOでは被リンク(外部リンク)が重要視されていますが、これに加えサイテーションを行うことでより対策が強化できます。
またMEOでも知名度の判断基準として、サイテーションが重要視されています。
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
これはGoogle公式サイトから引用したものです。視認性の高さは知名度の高さ、ローカル検索はMEOと同じ意味の言葉として考えてください。
要約するとサイテーションが多い(SNSやサイトで名前を出されることが多い)とMEO・SEOで知名度が高いと判断され、上位に表示されやすくなるため、サイテーションの取り組みが重要となるのです。
サイテーションを行うポイント
ではサイテーションを多く集めるにはどのようなポイントに気をつければいいのでしょうか?主なポイントとしては以下のものが挙げられます。
- Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)への登録
- NAP情報の統一
- SNSなどを利用し情報を積極的に発信する
- 口コミ投稿などをユーザーに促す
- 自作によるサイテーションはNG
- ネット上での掲載情報を増やす
- 良質なサービスを提供する
では次の項目で詳しく見ていきましょう。
Googleビジネスプロフィール(Googleマイビジネス)への登録
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは、Googleが無料で提供しているツールのことです。自社の名前や住所、電話番号などの基本情報をGoogleに登録し、Google検索やGoogle Mapに表示される情報の管理ができます。
Googleビジネスプロフィールに登録すると、店舗の写真などを投稿してアピールできるほか、ユーザーからも口コミを投稿してもらい、Googleの評価向上を図ることなども可能です。MEOを行うには必ず必要となるため、登録していない方はまず登録を行ってください。
また既にGoogleビジネスプロフィールに登録している方は、店舗名や住所、電話番号を再度確認してみましょう。漢字やかな、カタカナ、ローマ字表記が正確か、店舗名は階数まで記載されているか、番号が複数ある場合は全て登録しているかなども含めてチェックすることが大切です。
NAP情報の統一
NAP情報とは「会社名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)」の情報を総合した言葉で、頭文字を取ってNAP情報と呼ばれています。Googleはビジネスプロフィールに記載された情報とネット上で一致する情報を、サイテーションとして認識しています。
しかしこれは半角と全角が違うだけでも別物と判断されてしまうため、WebサイトやSNSに掲載されている情報は全て完璧に一致させなければなりません。ちなみに現在ビジネスプロフィールでは全角でしか表示されないため、それ以外のサイトの情報などは全て全角にするのがポイント。
また自社で管理している以外のサイト(飲食店であれば食べログなど)で既に自社について紹介してもらっている場合は再度表記を確認し、間違っている部分があれば自ら修正するか、修正依頼を行いましょう。
SNSなどを利用し情報を積極的に発信する
TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSで自社・自店舗のアカウントをつくり、情報を発信していきましょう。この時アカウントのNAP情報を統一するのはもちろん、概要欄には自社・自店舗に関するキーワードを盛り込むことがポイント。
これにより、Googleなどの検索サイトに自社・自店舗がどのようなサービスを提供しているかを明確に伝えられます。またアカウントを作成し情報を発信していくことも重要で、露出を増やすとその分知名度が高まり、自社・自店舗について引用・言及してもらえる可能性が高まります。
口コミ投稿などをユーザーに促す
口コミなどは、ユーザーから自発的にしてもらうことが難しいため、自社・自店舗から積極的に促してください。接客の際に直接お願いしたり、SMSに直接投稿画面に飛ぶURLを貼ったりすると、口コミを投稿してもらいやすくなります。
またポスターやポップの設置なども効果が期待できるでしょう。直接投稿画面に飛べるURLに関しては、Googleビジネスプロフィールの管理画面で「ホーム」→「クチコミを増やす」→「プロフィールを共有」で作成できます。
自作・報酬によるサイテーションはNG
ごくまれに自作自演で口コミを投稿している方もいますが、これは絶対にNGです。MEOにおいて自作のサイテーションにペナルティがあるとは言い切れませんが、類似する外部リンクの自作自演は明確にペナルティの対象となっています。
そのため口コミなどの自作自演に厳しい措置が取られたとしても不思議ではありません。また同様に口コミに対して報酬を支払うことも禁止されています。例えば「口コミ投稿でドリンク1杯無料!」といった方法でGoogleビジネスプロフィール口コミを集めると、口コミの公開が許可されない、または削除される危険性もありますので、注意しましょう。
ネット上での掲載情報を増やす
そのほかサイテーションを増やす方法としては、関連サイトへの掲載情報を増やすことなどが挙げられます。サイテーションは価値の高いサイトに紹介される方が効果的と言われており、この価値とは運営年数の長さとページ数の多さが判断基準となっています。
例えば飲食店であれば「食べログ」「ヒトサラ」、美容室であれば「ホットペッパービューティ」に掲載されるのが効果的です。また自社・自店舗情報を無料で掲載できるBing Place、Yelp、Yahoo! Localなども活用すると、よりサイテーションを増やすことができるでしょう。
そのほか、Webメディアに掲載されることも効果的です。全国的に有名なメディアへの掲載が難しい場合でも市区町村に特化したWebメディアなどに、自社・自店舗を紹介してもらえないか確認してみてください。
良質なサービスを提供する
もし店側から口コミの投稿をお願いしたとしても、良質なサービスを提供しなければユーザーは口コミを投稿してくれません。また口コミを投稿したとしても悪い評価をされ、サイテーションに悪影響を及ぼす可能性もあります。
しかし店側が常に最良のサービスを提供していれば、ユーザーがそれを人に伝えようと自発的に情報を発信し、店側からお願いせずともいい口コミが増え、知名度も高まっていきます。根本にあるのは良質なサービスであることを忘れず、どうすればユーザーの満足度を高められるか考えていきましょう。
サイテーションの状況をチェックする方法
サイテーションを増やす方法をある程度実践していくと気になるのが、現在どの程度のサイテーションを獲得できているか?ということです。そこで次にサイテーションの状況をチェックできる方法について紹介します。主な方法は以下の通りです。
- Google検索
- Googleサーチコンソール
- Yahoo!リアルタイム検索
では次の項目で詳しく見ていきましょう。
Google検索
Google検索でサイテーションを調べる場合は「“会社名” -site:URL」と入力し検索します。会社名の部分は店舗名やサービス名でも問題ありません。この方法を使うと指定したURL以外のサイトが表示される、つまり自社サイト以外に会社名について言及しているサイトを調べることができます。
ただしこの時、同名の会社やサービスなどがヒットしてしまうこともあります。その場合はURLの後ろに半角スペース、半角マイナス(ハイフン)を付け削除したい文言を入力すれば無関係なサイトの削除が可能です。
例えば富山工房であれば同名の株式会社、彫刻工房、計測システム会社などもヒットしてしまうため「“富山工房” -site:https://toyama-hp.com/ -株式会社 -計測 -彫刻」と検索すればおおよそのサイテーションが把握できるようになります。
Googleサーチコンソール
Googleサーチコンソールとは、Googleが提供する無料の分析ツールです。Google検索で特定のキーワードが検索された回数や、そのキーワードの検索結果で自社サイトのページが表示された順位の推移などがチェックできます。
主にSEOの効果をチェックするツールで、言及された数を正確に知ることはできません。しかし自社・自店舗がどの程度注目されているかがわかるため、補助ツールとして活用するのがおすすめです。
Yahoo!リアルタイム検索
Yahoo!リアルタイム検索とは、Twitterに投稿されたつぶやきの中から、特定のワードがつぶやかれた数を検索できるツールです。検索対象がTwitterのみ、過去30日間といった制限はあるものの、正確な数の推移が分かるのにくわえ、そのつぶやきがポジティブかネガティブかの割合も判断してくれるため、サイテーションの状況を調査するのにはとても便利です。
ただし、検索される数は公開設定を非公開にしていないアカウントに限られているため、非公開アカウントのつぶやき状況が把握できない点は注意が必要です。
まとめ
今回はMEOにおけるサイテーションとは何か、またサイテーションを獲得するための方法などについて詳しく紹介しました。サイテーションは工夫次第で増やしていけるため、ぜひ今回の記事を参考にGoogle MapやGoogle検索での上位表示を目指してください。
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